Tarkett社のリノリウムを製造するナルニ工場では、原材料の調達と輸送から、工場の電力供給、水の再利用、リノリウムのリサイクルまで、製造も含めたリノリウムのライフサイクル全体を見直し、徹底した循環型の生産活動を行っています。
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Tarkett社は、Human-Conscious Design®を企業理念として唱え、持続可能な未来を目指した取り組みとしてリノリウム製品の開発と製造において環境負荷の低減を推進しています。
天然素材を主成分としたリノリウムは、優れた耐久性とデザイン性を兼ね備えた素材でありながら、100%リサイクル可能な環境に優しい選択肢でもあります。
Tarkett社のリノリウムを製造するナルニ工場では、原材料の調達と輸送から、工場の電力供給、水の再利用、リノリウムのリサイクルまで、製造も含めたリノリウムのライフサイクル全体を見直し、徹底した循環型の生産活動を行っています。
ナルニ工場では、年間750トンのリノリウムをリサイクルし、新しいTarkettリノリウムを生み出すための高品質な二次原材料として使用しています。
リサイクル材料としてコルク粉、木粉、リサイクルリノリウムが原材料の36%を構成しており、全体としてこのリサイクルにより年間1,194トンのCO2削減を達成しています。
ReStart®プログラムは、使用済みの床材や施工時の端材を回収しリサイクルすることで資源の循環を実現するためのTarkett社全体の取り組みです。
ナルニ工場では2020年までにReStart®プログラムによるリノリウムの収集量150トンを達成し、今後更に収集量の増加、収集によるCO2排出量を抑えるための効率化を図っていきます。
ナルニ工場では、製造工程におけるCO2排出量の削減に向けた製造サイクルの改善を徹底して行っています。
ナルニ工場ではエネルギーと運用効率を分析することでCO2排出量が多い製造機械・インフラを特定し、2010年比で2019年にはエネルギー需要を16.8%削減しています。
さらに、製造現場の断熱性向上や冷暖房への地熱システムの導入によって年間ガス消費量を61万㎥、CO2排出量の124トン削減を実現しています。
ナルニ工場では100%再生可能エネルギーを使用し、工場エネルギー需要のうち34%は自家発電で賄っています。
熱回収システム、バイオマスボイラー、太陽光発、電力・熱及び冷却を同時に生成するトリジェネレーションシステムを活用することで年間ガス消費量を115万㎥以上、CO2排出量を809トン削減を実現。
また2014年以降、太陽光発電システムを更に導入することで、年間30万kWhの電力と120トンのCO2を削減し、設備のエネルギー効率の改善に取り組み続けています。
Tarkettリノリウムは世界で初めてCradle to Cradle®認証(C2C認証)を取得したリノリウム製品であり、特にEssenzaコーティングを施したOriginaleシリーズは世界唯一Gold認証を取得したリノリウム製品として循環型の製品デザインが国際基準で認められいます。
Tarkett社は、環境と健康の両面から持続可能な製品開発に取り組んでおり、未来の世代のためにより良い環境を提供することを目指しています。
持続可能な製品設計を促進する国際的な認証制度で、製品の安全性、再利用性、環境負荷の低減などを評価するものです。
「Cradle to Cradle(ゆりかごからゆりかごへ)」は、廃棄物を排出せずに資源を循環させることを目指しており、従来の生産・消費・廃棄という直線的な資源利用とは対照的な考え方です。
C2C認証は、ドイツの環境保護促進機関であるEPEAが評価を実施しており、下記5つのカテゴリにおいて基準を満たす必要があります。
・ Material Health:有害な化学物質を排除し、より人体に優しい材料への最適化
・ Product Circularity:使用後のリサイクルを前提とした製品設計
・ Renewable Energy & Climate Requirements:100%クリーンな再生可能エネルギーによる運営、製造工程でのカーボンフットプリント削減
・ Water Stewardship:生産プロセスでの水使用量を最適化し、環境への影響を最小限に
・ Social Fairness:社会的な公正さ、持続可能な開発目標(SDGs)に沿った事業活動を推進
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